お灸はヨモギから作られます。 昔の人々は、ヨモギの優れた生命力に注目し
食べ始めたと言われています。そして食べたり煎じたりして効能を確かめていったと言われています。
ヨモギの葉の特徴は、裏面が白い毛のようなものがびっしりと敷き詰められています。
この白い毛のようなものは毛茸と腺毛からなります。
そして、精油(エッセンシャルオイル)成分であるチネオールが含まれます。
このチネオールには心を落ち着かせる芳香を発し、炎症や痛みを和らげる作用があるとされています。
艾は、ヨモギを乾燥させて、臼で砕きふるいにかけふかふかの綿毛のようにしていきます。これを使って、お灸をしていきます。
乾燥の程度により、粗雑なものから最上質なものまで、何段階かに分けられています。
それを目的に応じて選択し、細く捻ったり堅く丸めたりして、皮膚の上で燃焼させます。大体米粒くらいからそれよりも小さいものを、
手で捻って直接お肌にお灸をしていきます。熱の温度は、60度~70度くらいです。強く捻ったお灸ほど温度が高くなります。
大きいもので75度~80度ほどですが、全部燃やしきってしまうと火傷してしまうので、途中で手を使って温度調節をしながら施灸していきます。
ヨモギの効能効果
痛み、浄血、造血作用、デトックス作用、冷えや美容にも効果があります。
お灸のやり方・種類
直接灸-艾を手で捻って、皮膚に直接すえていきます。灸点紙や紫雲膏を用いて行う場合があります。
知熱灸-艾をやや大きめに作り、直接体表上で燃やします。燃え尽きる前に取り除きます。
隔物灸-艾と皮膚の間にショウガや、ニンニク、水綿花などを使って、間接的に体を温めていきます。
棒灸-艾を棒で包み棒状にしたお灸です。経穴や反応点に皮膚から少し離して熱を加えていく方法です。
灸頭鍼-刺した鍼にお灸をつけて皮膚を温めるお灸です。